フランス映画の得意分野の一つ、サイコスリラーの佳作。これは予告編の出来がものすごいよかった。
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さて、 bande annonceでも印象的なバレエのシーンがハイライト。これはかなりすごい。舞台のそでで他人の子どもの演技を見つめるキャサリーヌ・フロに、彼女をちらちらと見るその女の子の視線のなんとも艶めかしいこと、そして、客席からなんとなくフロの存在を感じ取るボネール。この三者の視線の交錯。いやあ、とても映画的だ。やっぱりフランス映画とかって、純粋に映画的なシーンでぞくぞくさせてくれるね。このシーンだけでもこの映画見る価値ある。
で、とにかくフロの演技、というか、完全になりきっていて怖いんですけど彼女。ボネールに打ち明けるシーンなんかでは、話し終わった後の顔のなんともいえない表情が、演技ではとてもできないような類の本物の顔になっていてぞっとする。これは文句なく彼女の最高傑作なのではないでしょうかね。『女はみんな生きている』での愚鈍な女みたいな演技とは雲泥の差があるよね。とにかく、彼女の能面のような表情がとっても怖いんです。ヒース・レジャーのジョーカーなんかよりよっぽど狂気よっぽど怖い。
なんつーか、この監督さんはモンタージュが古典的な感じで上手いんだよね。一つのシーンでも、一つ一つのショットがうまくリズムを作るようにしているし、全体でも、シーンをとてもうまく配置して、緊張感をくずさない。基本はシナリオにどう演技させるかだけど、それを活かすも殺すもモンタージュとショット、編集とカメラなわけで、それが上手いってことがよくわかる。これ、習ってできるものじゃあないだろうから、やっぱり天性のものだよね。
そんで心臓に悪いこの話の結末は、なんとももやもやしたまま。そしてこれがまたすごい。どうしようもない感情とか、どうしようもない年月の重さ、みたいなものをそのまま観客に投げ出しているわけだけど、それは現実にそうであるしかないようなものなので、これは正しい、というか、とてもよくテーマを理解していると思った。というわけで、何を言っているか分からないと想うけど、子どもをお持ちの方や、

