2009年01月02日

北野武、ソナチネ、1993

北野武といえば暴力描写、みたいなことをよく言われているのだけれど、それは一面的すぎる。だいたい暴力をどういう風に描いていて、それが何を伝えてくるのかと。ここでは暴力は限りなく無気力的で、倦怠した日常とまったく地続きになっている。人の命の重みが限界まで軽い世界に生きている男たちにとって、拳銃を発砲することはほとんど暴力ですらない。それは限りなく即物的な行為でしかないのだ。

とはいえ、この映画はむしろ、死にさらされた男たちの、それゆえに限界をしらず滑稽なことをする男たちの最後の日々の話であって、だる日々のなかの一瞬の楽しさ、のようなものをひたすら描いている。



posted by 映画狂人百歩手前 at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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